勤務先の確定拠出年金が始まるにあたり、前回のウェルスナビに続き楽天証券の楽ラップの無料診断をしてみました。
はじめに
きっかけ
投資信託(つみたてNISA)を運用しているが、今年10月から勤務先の確定拠出年金が始まるにあたり、ロボアドバイザーを利用して確定拠出年金の購入銘柄選びの参考にしたいと思い診断してみました。
投資信託の運用銘柄
現在投資信託の特定口座およびつみたてNISAで毎月3万円積み立てています。投資銘柄と金額(割合)は以下の通りです。
インデックスファンドを中心に株式:債券を2:1で運用しています。
楽ラップとは
楽ラップの特徴は大きく以下の4点です。
1.フィンテックベンチャーのFinatextと共同開発したロボアドバイザーが一人ひとりにピッタリの運用コースを診断・提案するので、投資を簡単に始められます。
2.国内外の株式や債券などに投資するファンドに分散投資する本格的な国際分散投資が手軽に実践できます。
3.年率1%未満※の低コストでおまかせ資産運用ができます。
4.10万円から始められる楽ラップは、楽天証券に口座があれば、専用口座の開設も不要で簡単に申込めます。
診断結果
以下の2点を頭に入れて質問に回答していきました。
・余剰資金を運用
・20-30年の長期運用(確定拠出年金と同様に)
質問内容
楽ラップは全16個の質問に答えることでで、最適な資産の組み立て方を提案してくれます。質問数は他と比べると多めです。(●は私の回答内容です。)現時点(2018年7月)では29歳なので、29歳以下で回答しています。
01
あなたの性別を教えてください。
●男性
女性
無回答
02
あなたの年代を教えてください。
●20代以下
30代
40代
50代以上
03
交流会に参加したところ、知り合いが1人もいませんでした。あなたはどうしますか?
何もせずに帰る
話し掛けられるまで待つ
●とりあえず様子を見てから動き出す
積極的に話し掛ける
04
少し体の調子が悪いと感じました。どうしますか?
すぐに病院に行く
●ネットで調べ、緊急であれば病院に行く
とりあえず様子を見る
薬には絶対たよらない
05
年始にデパートに行ったら福袋が売られていました。どうしますか?
絶対に買わない
●中身がある程度わかるなら買う
余裕があればとりあえず買う
絶対に買う
06
あなたの使っているスマホの新作が出ました。どうしますか?
事前予約する
とりあえず様子を見る
●新作にはあまり興味がない
07
懸賞に参加するとしたら、あなたならどちらを選びますか?
1名のみ100万円が当たる
1000名に1000円が当たる
●懸賞は基本的に参加しない
08
市況が変化していく中で、長期投資で成功するためにあなたの考えに近いのはどちらですか?
大きな損をしないことが大切
●常に投資し続けることが大切
09
野菜を買う時に、どのように選びますか?
少し高いが無農薬の野菜
●定価で普通の野菜
セール品の野菜
10
初対面で人の性格を見分けることが得意ですか?
●得意ではない
どちらかというと不得意
まあまあ得意
得意
11
100万円の「臨時収入」がありました。あなたならどのくらい貯金しますか?
まずは全額貯金して計画を立てる
なんとなくとりあえず80%は貯金する
●ざっくり半分くらい貯金する
臨時収入なので貯金はしない
12
金融商品に対する投資によって期待する収益の額としてどれが一番近いですか?
いい食事がとれるくらい
海外旅行にいけるくらい
●車を買えるくらい
家を買えるくらい
13
将来のあなたの所得は以下のイメージでどれが一番近いですか?
結構増え続ける
●多少増えてはいく
あまり今と変わらない
どちらかというと減っていく
14
あなたは現在の仕事に不満があります。どうしますか?
転職活動を始める
●上司と話し合いをして状況の改善を試みる
いまの職場で耐え続ける
15
あなたの投資歴を教えてください。
10年以上
3年以上
●3年未満
未経験
16
金融商品に対する投資は総資産のどれくらいの比率が適切だと感じますか?
10%以下
20%程度
●50%程度
70%以上
年齢は聞かれましたが、残りは全体的に心理テストのような質問かと思いました。日頃の生活で自分が活発に動くタイプなのか、調べてから動くような慎重なタイプなのかという観点で投資に対するリスク許容度をはかっているようです。
スマホの新作の質問は単純にスマホにあまり関心がないだけで新しいものが嫌いなわけではありませんので納得がいかないところです。(そうでもなきゃ仮想通貨やソーシャルレンディングという新興の投資?に手は出しません)
質問の内容を振り返ってみると、自分の行動パターンはすぐには動かずある程度自分で調べて行動し、そこそこなものを好むようです。
次に結果を発表します。現時点(2018年7月)では29歳なので、29歳以下で回答した場合の結果です。参考にリスク許容度を変更した結果も1つ紹介します。
診断結果
診断結果は自分の思っていたことと似通った結果となりました。リスクを避けるタイプですが、ちょっとは挑戦するタイプみたいです。
リスク許容度は5段階評価のうち2番目に低い結果となりました。この場合、債権比率が国内と外国債券を合わせて約50%を占める結果となりました。債券を増やしてリスクをなるべく回避しつつも安定したリターンを狙うポートフォリオのようです。
残りの銘柄は株式が40%弱、リートにも9%投資することで攻めの姿勢も忘れていません。楽ラップの場合、外国株式には先進国株式と新興国株式が混ざっているようです。
尚、楽ラップにはリートがありますが、勤務先の確定拠出年金にはリートが無いので国内株式に組み入れるなどして調整が必要です。
楽ラップの資産シミュレーションの場合、向こう20年までしか計算できなかったのですが、上記のポートフォリオの場合、想定元本が250万円のところ平均的な市場環境では126万円プラスの376万円、好調な市場環境の場合230万円プラスの580万円との試算となりました。平均的な市場環境の場合でも3-4%のリターンは期待できるためリスクを抑えるといいながら十分なリターンを得ることができる試算となりました。
リスク変更
私的にはもっとリスクを取っていいと考えていたので、リスク許容度を1段階あげた5段階中3番目のポートフォリオも見てみました。
5段階評価のうち真ん中の3番目の場合、株式比率が国内と外国債券を合わせて50%強を占める結果となりました。リートが7%入っており、リスクの大きい株式とリートを合わせて約60を占めています。
残りの40%が、債券と現金などの元本保証となっており、資産の保全にも配慮しています。
現状の投資信託のポートフォリオが株式2/3、債券1/3なので、それよりは債券が多いですが、近いポートフォリオとなっています。
上記のポートフォリオの場合、想定元本が250万円のところ平均的な市場環境では161万円プラスの411万円、好調な市場環境の場合494万円プラスの744万円との試算となりました。平均的な市場環境の場合でも4-5%のリターンは期待できるため大きなリターンを得ることができる試算となりました。
所感
無料診断でも自分がどのような投資スタンスなのかを知ることができました。なかなか自分は慎重な性格であることがわかりました。楽ラップは株式、債券、不動産、現金とバランスよくポートフォリオを組めるのが良いと思いました。
外国株式には先進国株式と新興国株式が混ざっている点、リートがある点が確定拠出年金と異なるので注意が必要ですが、十分参考にすることができました。
最後に、楽ラップについて、運用手数料は1%かかりますが、投資の学習、投資商品の選定、資産配分、運用、リバランスなどの手間を省くことがき、国際分散投資を自動運用できるので、投資に興味はあるけど普段は忙しい現代人にぴったりなサービスだと思います。